雨粒に寄せて
朝焼彩茜色

道路に落ちた雨粒たちが 車が走る度 ドレミだけしか必要ない

 耳慣れした淡白な音色を走らせる

空中に住んでる雨粒たちが 着地する場所に迷わず ストレートに

 本能に従い澄んで魅せる

可愛い雨粒たち 傘のバリヤに涙の後 健気な少女の模様 雫模様

   ただの雨の音 せめて一日くらい ドレミを連続させて 止まないで

   ただの雨の音 洗濯物は気にしないで そのまま 澄んで魅せて

   ただの雨の音 もっと五穀豊穣をアピールして 本能のままに

雨の日 ただの雨の日 

雨の音 ただの雨の音  冥土の土産に持っていきたいくらい

            自然に重なる

            自然物の粒たち雨粒たち

            私とも重なる 


自由詩 雨粒に寄せて Copyright 朝焼彩茜色 2012-05-02 10:42:49
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