冷やし汗
朝焼彩茜色

我を張っている
我を忘れて

  集める炎の中心に 焦りに煮た冷や汗
  額から離れぬ 汗の辿り 焦げ匂いがする

我を張っている
我を呆けて

  ピンポン玉が姿に似合わず 人々の想いと 凄まじい重力を
  詰め込み 穴を開けに突っ込んで来る
  冷や汗 狂い苦しむ

我を張っている
弓を張っている
我に向けて

  張る必要もないと 矢はなく
  緩急の境目に 緩やかな線を踏む
  冷や汗が額から頭を冷やし始める

我を忘れている
我を呆けている


自由詩 冷やし汗 Copyright 朝焼彩茜色 2012-04-24 21:29:08
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