高嶺のグレイ
朝焼彩茜色

グレイの空が
煌かせた子供の心を集めて
グレイの空が 太陽に呼ばれている
煌かせた無垢の子供が
グレイの空のカーテンを明ける

 旅立ちの出迎えにふさわしく
 灰色の白黒つかずの動機を孤立させる グレイ

 何だってかまわない
 どうだっていいよ ではなく
 何だってかまわない

受け入れる 独立した グレイ
淡い時空を越えた紫とも 混ざり溶け貫き

手を取るグレイ

ベージュのトーンを鍵盤の右から左
高音から低音 全てを弾き出す指とも

ETのように 交わすグレイ

 何だってかまわない
 どうだっていいよ ではなく
 何だってかまわない

受け入れる 跳ね返さぬよう
二極を持って 白黒つけず独立する グレイ

旅立ちを共にしたいのなら

手を取るグレイ

旅立ちに見送りに来てくれるなら

手をふるグレイ

旅立ちに白黒つかずの動機には
どっちつかずにも どこにでも お供するよ

 何だってかまわない
 何だってかまわない

独立したグレイは
煌かせた子供の心を集めて
旅立ってゆく 太陽のもとへ


自由詩 高嶺のグレイ Copyright 朝焼彩茜色 2012-04-23 12:42:24
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