海と空とねじれたキャンドル
梅昆布茶

タイトルはブリティッシュトラッドの歌姫
サンディ−デニ−の海と私のねじれたキャンドルというアルバムからいただいた

近所に日本最大級の品揃えの蔦屋ができてそこでいまはなき彼女のジャッケットに遭遇
ジャニスジョプリンとはまた違った意味で懐かしい恋人に出遭ったような想いがよぎる

ことばはある意味なにかをしめす符号でしかないのかもしれないけれどもリアリストのためだけの道具ではないし
なにやら僕にとっては社会で生きてゆくためのツ−ルとして以上に生きるためのインスパイア−をもたらしてくれるスパイスでもあり
しいて言えば主食であるとも思っている

僕たちは自分にとって特別な意味合いを持つものに特別な記号をあたえて特別な意味付けをする
自分の子供の名前はクラス名簿にあいうえお順にならんだ記号より自分にとって上位の
存在であるかもしれない

当たり前のことだが代入できる符号にちかいことばではなく方程式の回答まで塗り替えてしまうような
すぐれた創造のたねになることもことばの大きな役割でありちからであると思うのだ

僕の船は難破する阿呆船だ
りゅうこつ座のカノ−プスが波頭に隠れ
風が嵐を告げているのに
羅針盤は南の楽園をめざしているのだね

ねじれたキャンドルは君の部屋の隅をほのかにてらし
君は物語の続きを読みきはじめる
時間は歩を緩め暖かさにみちる
それは素敵なことさとても

人生には暗礁なんてなにもないようにみえる
そう暗礁なんてね




自由詩 海と空とねじれたキャンドル Copyright 梅昆布茶 2012-04-22 03:51:34
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