紺色の夜空の国
朝焼彩茜色

わびさびに 錆びれなし

本音と建前の前後間 曖昧の魔

 されど優しさ

ゆるく遠まわしに投げかける 音霊

時差を踏み 言霊へと じわんっと触れる

  古より 和太鼓の鼓動と どんぴしゃ 重なる
  血のさわぐ 民族だましい

  イロハ二愛う縁 愛し合う 小さな国

  古より 芳しく艶やかな 羽織者
  時には 一枚ずつ 足跡のように脱ぎ捨て
  ザックリバレン ザックバラリ 切り落とす 切腹の悲しみ

  尺八の音に 季語を乗せ 何度も死期を迎える
  整った 4つの気

  渋味 波しぶきに囲まれた 小さな国 きれい事

 されど優しさ

ゆるく遠まわしに投げかける 音霊

時差を踏み 言霊へと じわんっと触れる



自由詩 紺色の夜空の国 Copyright 朝焼彩茜色 2012-04-20 15:59:45
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