バク
itukamitaniji

バク

色んな物を完成させた後に 残った物を
神様が繋ぎ合わせて 生み出された生き物
中途半端で 最初から何かの偽物だった
本物になれなくて いつも悩み続けて

綺麗な世界を 遠ざけて眺めていた

みんなが眠りについた後 夜に沈んだ世界を
ふらついては 誰かの夢を眺めていた


何処にまぎれても はみ出してしまう心
グループ分けされた街で 行き場をなくした
ならばと紛れるのを止めた 僕というグループが
無いなら無いで 好き勝手作ってしまえ

生まれた意味も これから生きていく理由も

思いの強さに寄らず 夢はいつだって
望んだ人の元へと 必要とする人の元へと
偽物だって本物さ そこに心さえ宿るのならば
そうやって みんな生きているんだよ


自由詩 バク Copyright itukamitaniji 2012-04-06 01:44:20
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