age34
たもつ

 
 
砂漠の真ん中で
電話が鳴っている 
誰も出ることなく 
鳴り続けている
やがて一人の子どもが 
受話器を取る 
要件を聞くと 
急いで親を呼びに走り出す 
足跡は風に崩れ 
電話は砂に埋もれていく 
それでも子どもは走る 
伝えなければならない、
大事な話である気がした
 
 
 


自由詩 age34 Copyright たもつ 2012-03-27 16:49:23
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