珈琲と朝と
梅昆布茶

僕たちは有限な生を生きるのだけれども
異なった価値観の人生をそれぞれの主観で生きるしか無いのです
だから自分で思い込んでる真実なんてたいしたものじやないのですね
僕は人に無駄と指摘されながらも
空っぽな愛という妄想で生きていました
不得意な分野なのにモグラが空を飛ぼうとするように
無理な約束事に縛られて怪しい森の中を歩いていたのです


かつて好きだった人に言われました
自然でいいと思うって
壊れるものは壊れ生まれるものは生まれ
人間のコントロールできる範囲なんてたかがしれているんです


僕たちが日々懸命に得ようとしているものが
逆にあらゆる哀しみ苦しみを無限に生み出してゆく
人生ってほとんどは相入れないわがままな主観どうしの
すれ違いの繰り返しなのかもしれませんね
不完全な自分を再認識し続ける事によって僕たちは
他人にとっては別な真理がある事を理解するのです
ただ無常なものを価値付けても比べあっても意味がありません


君の夢をみたよあの場面はね
小さな舞台のように僕のいないまま
展開していったね

僕の言葉は君に通じない君にさわれない
宙ぶらりんな浪費される時間を
そっと君に返してあげたい

君はもう他人に惑わされないで生きてゆきなよ
明日の夢は見ないで昨日に引きずられないでね
今をきちんと生きなよ
だれかに依存したってきっちり結果は自分についてくるもの
居場所を確保する為に他人や自分を騙さないでね

いちばん傷つくのはあなたなのだから








自由詩 珈琲と朝と Copyright 梅昆布茶 2012-03-25 09:51:51
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