とりあえず全部なくすことにした
こめ

体が溶ける謎は説けぬ

君は去った街に残るのは

涙の水溜まり

途切れなく続いている毎日

心の端の方では落ち着くらしい

ほどけなくなった靴紐には

最終的にハサミの刃をあてる

コップにはいっている濁った水からは

気色が悪い目玉が二つ光っていた

明日はどんなことが起こるなんてことは

そんなことはしるはずもない

北から流れて南の方へ

ただ舞ながら移動するのは

北風小僧の勘太郎だろうか

トンネル抜けたらなれるのだろうか魔法使い

妖精は今日も悪戯ばかりして

人を困らせる

最終形態のその先はどんなことになるだろうか

きっと予想の斜め上を言ってくれるに違いない

時代が着いてこれなくなった僕は

いつも先走っては実体のない物を得ていた

両手からでるのは栄光か虚妄か

とりあえず全部なくすことにした


自由詩 とりあえず全部なくすことにした Copyright こめ 2012-02-08 21:18:56
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