大好きな冬至の日,讃歌
木原東子

冬至に至るのだなあ
ゆずだ かぼちゃだ 

忍耐を希望へ切り替える

あとは冬を乗り切るのみだ
小さな種を埋めておくこと
冬至の後は
明るさが増すのみだから

きのうまでとは大違い
冬至の記念の写真をup

さるすべり
自然の御業の繊細さを
初めて知った八歳のころ

次のお気に入りが浮かぶ
おおいぬのふぐりは余りに愛らしい
金魚草だの蛍袋だの烏瓜
猫じゃらし犬蓼(いぬたで)

よりによって冬に咲く花
枇杷に柊木犀、カクタス、八つ手
何を考えているのだい、きみたち

新種のクレマチスを買う
冬に白いベルのような花を吊るす
そして春にはどんどん延びる。


自由詩 大好きな冬至の日,讃歌 Copyright 木原東子 2011-12-23 00:55:16
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