小さな窓から
yo-yo

小さな窓から
小さな部屋の小さな空へ
移りかわる日々
晴れた日は手さぐりの虚ろ
雨の日はとおい耳
風の日は過ぎていく水
暗い夜はあてどなく
ただ凍えている


小さな窓から
12月の雲
いずこへか魂をはこぶ
春の津波はなお
森の深くまで押し寄せてきた
吹きだまりには
落葉のやま
いまは雲の道もみえない


小さな窓から
小さな光
近いのか遠いのか
かすかに夢の声を明るくする
星の宇宙からノックして
光るものを言葉にかえるひと
小さな窓から
見つめつづける







自由詩 小さな窓から Copyright yo-yo 2011-12-06 12:19:46
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