anymore
ガリアーノ

伏せた睫毛に馳せる嘘私の恋は気丈の空論喩えあんたの舌が二枚でも

右手で繋いだハイネケン喉仏が上下するさま唇に出来た白い髭噛む

指先が確かめるように這う輪郭取り繕うことなく柔い表面

シャツの袖捲くっただけで摑む恋賞味期限は知らない振りで

白い肌思ったよりも透き通り「あたしがすべてと言い切ってくれるの?」

ネクタイを選んで締める快感を今この時点で味わいつくしたい

黒髪が靡いた瞬間育つ恋きっとあなたは知らないままで

もういやだ恋なんて二度としたくないそれでも惹かれる無精髭が憎い


短歌 anymore Copyright ガリアーノ 2011-11-21 00:47:37縦
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