ただいま
あおば

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まがじんがらになせられたら、がらんだりんぐらんぐにんぐみんくしんぐりんぐやんぐ、まんぐりにんなにのんぐりみまらりんぐり、たらまんがらりんぐんぐんぐんぐり、はらまんてらせられたりんぐらんぐまんぐ、ゆんでりんぐりにんぐりふんぐりはるき、やらんでられたりしたのは昨晩のことで
不満が・・自ずと募る
立ち止まり仲介する世界の音響学的遺伝を
螺旋階段の下から眺める度に
二重構造から三重構造へと複雑化を辿り進化するのか退化するのか棄却するのか
二重母音の乱用を戒めながらも検定済みの判を押し
窓の下を通り過ぎる女性事務員の恰幅の良い姿に複雑な思いを抱いたままの報告書をタイプする細い首が打つ音は単調なリズムとは言い難く
耳障りな乱調が途切れる度に砂消しはどこだと声を荒げ
徹夜明けの部下を呼び起こす課長補佐の細い首はカマキリの姿と二重となって
夜露に濡れた枯れ葉色の羽根を拡げたような色の褪せた袴が歩く度に
まがじんがらと擦れて喧しい

早く帰って眠りなさいと
疲れた部下を気遣う所長の
まんぐりにんなにのんぐりみまらりんぐりした訳の分からない説明を身振りを加え記憶する玄関の三和土に
たらまんがらりんぐんと水を撒き過ぎ
萎れている何処かの家の妻女の
ぐんぐんぐんぐりした顔を思い浮かべ
それではならぬと
意気揚々ただいまと大きな声を張り上げる








「poenique」の「即興ゴルコンダ」投稿作 タイトルは、るるりらさん



自由詩 ただいま Copyright あおば 2011-11-11 16:56:03
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