瑪瑙の島
るるりら

それは 透明な砂だった
すこし おおきな石は ふたつあわせて叩くと 火花が散った
そんな 透明な砂の上に
あなたの フィンがあった

瑠璃の穴を飛ぶ鳥のように
泳いだ証の あなたのフィンは
わたしには巨大な柩のような深い淵の匂いがする
これまで 観たことのない獲物の不思議を
あなたは 話す

透明な砂の上に座り
透明の重なりのせいで 
ここでは だれもが青い人になり

遠い
遠い
遠い淵のような洞察で
隣の人を抱きしめたいと
思うのでした



自由詩 瑪瑙の島 Copyright るるりら 2011-08-20 11:53:34縦
notebook Home 戻る  過去 未来