夏と海と雪駄
真山義一郎


あぢ
なんか、快晴ではない
曇っていて
空気がじめっていて
あぢ
あぢい

君と別れるとさ
俺はもう
切なくて
切なくて

なんか、夏祭りらしいんだけども
俺、見学も参加もしない
ただ、
波止場の
海の
ぎりっぎりのところに腰かけて

じゃなくて
自分の履いてる
雪駄眺めてる

ああ
男はいつも
女の子に教えられてばっか
俺の駄目さ加減が
君のせいで
浮き彫りになっちまう

おっぱい?
おしり?
ああ、そりゃいいよ
いいもんだよ

白くてさ
すべすべしててさ

だけど
だからこそ
やりきれないんだよね

海が
岸壁にゆるく
ちゃぽん
ちゃぽん






自由詩 夏と海と雪駄 Copyright 真山義一郎 2011-08-08 21:21:10縦
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