(仮)メモ
光井 新

B
「制約と美学」
 制約に縛られてこそ、限られた自由の中で、発想は輝くとする説がある。その説によれば、もしも何もかもが許された中で創造される混沌があるとすれば、それはブラックホールの様な闇であるという。伝々……
 推理小説の中に見られる名探偵の掟しかり、定型詩に見られる韻律の美しい響き――こいつの名は"美響"に決めた!――しかり、枝を離れた林檎の実が地面に引き付けられる万有引力の法則しかり、世界は輝きに満ちている。適当……
 もしも枝を離れた林檎の実が大空へと飛んで行ったとしたら、名探偵は事件現場に居合わせる事もなく……この辺はライトノベル的に書きたい(苦手意識の克服。そんな感じのある意味成長ストーリーである)
という訳で中学生キャラなのだ。
この子は制約を自分に課す美学こそが大切なのだと主張する。その道のりを考える。
雰囲気ほにゃららを嫌う。雰囲気しかないものを憎む。
しかし雰囲気こそが重要だと気付く。

A
こっちを主人公にする。
人は他人を思い通りに動かしたくなる節がある。支配欲といったそういう話じゃぁない。人は、他人が動く際に、どのよにう動くのかという事を無意識に予測している。そして、その予測が外れる度に無意味な苛立ちを感じている。(心理学や似非心理学であった。また調べてそれ採用)
ガキは、やたらと他人を決め付けては型に当て嵌めたがる。年寄りの方が色眼鏡の色が濃いと思っていたが、そうでもなく、経験から眼鏡の度が合っていたりもする。勿論個人差はある。けどなんなの他人をカテゴライズしたがる奴、主人公には理解しようとしても理解できない。かと言って特に葛藤も無い。
他人を理解しようとする事が傲慢なのだと思い始める。
老いて、若かりし頃は未熟であったと知る。しかしそれはあくまでも主人公自身に限った見方であって、当然なから若くしてせいじゅくしている者もいる事を知っている。主人公自身が、昔の自分を覚えていて、今の自分と比較し、年月(時間という概念が関係する気の持ちようによるところが大きいので、単に人生経験によるものではない――と推測している)による性格の変化を自認し、今の自分の方が昔の自分よりも優れた物の考え方をしていると思う。老いれば、衰えが大きく、若い自分より優れたところのない自分になる事をかつては予想していた。
記憶力は衰えていて、その事を自覚しているが、しょうもない。そんでもって一日中しょうもない、それが晩年。
つまりは若者はしゃーないと言いたい。グルにはなるつもりはない。故に、漢文の大切さを実感しているが、その事を誰かに説く事も無い。

C
犯人である。名前はまだ無い。
この物語で一番の被害者でもある。

D
ヒーローでkeyman。
ロ●チャ●ル●家の仕組んだ世界金融危機の直後、深淵を見た彼は、超能力に目覚める。
覚醒した性質は、悟りに分類される。スプーン一つ曲げる事すらできないが、己の中で世界を変える程の力を秘めている。
彼の末路は描かない。

E
吉岡ロックフェラア黄色。セーラー服姿の謎の美少女。
悪の組織G○○gleの支配から、ククリナイフ一本で岡山シェルターの人々を解放するジャンヌダルク。
魔女ではなく超能力者設定。
能力はタイムトラベル。彼女の旅行先は同一世界の過去と未来。歴史の改変やタイムパラドックスがある。
真の黒幕ロ●チ●イ●ド家の陰謀を阻止する為に、百年先の未来からやってきた。
本来は三百年前に飛ぶつもりだったが、Cの持つなんらかの能力によりこの時代に不時着する。
Aが拾う。
やらなければならない事もあるけど、とりあえずAへの恩返しとして、G○○gleラビリンス へと単身乗り込み、岡山シェルターの人々を救出。その中にBが居て、生意気なBにこちらの事情を説明すれば、饒舌に語りだす「Dをさがせ!」

一方その頃、知ったこっちゃないDは、ヒーロー気取りで最後の決戦へと向かう。
Aが言うところの未熟者である彼は、強い信念を持ち、善悪の(後で調べる)うんちゃらかんちゃら
だから弱いのだ! こんな精神状態で力を使いこなせるわけがない。
ガンカタで戦いを挑むが、ロ●チャ●ル●家執事のCに翻弄される。
E登場!
Cの能力は因果の密室だった。それこそがトリック。
密室の中でDが宿命を受け入れ、グルとなり、Eを運命へと導く。
Eの運命やいかに

シェルターに戻ってきたBから状況を説明され、Dの帰りを待つA。その姿は、まるで犬のようだった。


散文(批評随筆小説等) (仮)メモ Copyright 光井 新 2011-08-02 01:48:41
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