僕とロボット
石川和広

子供の頃、日航機が山に激突した後、のび太が植物状態だという流言がさ迷い僕は自分が死ぬのではという妄想にさいなまれていた

同じ頃、ソ連のSF作家レム氏は米攻撃衛星開発計画の記事を読むのを止め溜息をつき、アシモフのロボットに思いをはせた。極東の漫画家が描く汎用の愛玩猫型ロボ。彼は思う。ロボの使命は日本帝国の滅私奉仕?に近いと。22世紀、産官軍のコンプレックスによるロボット開発の背景に未だ東洋的神話的模倣思考が働いていたのか?彼は極東漫画家の絶望を思った。アシモフ先生よ…だが歴史は後戻りを止められないかと


散文(批評随筆小説等) 僕とロボット Copyright 石川和広 2004-11-15 12:57:14
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