貴方はそうやって嗤いますけれど
亜樹
白いスカートにコーヒーのシミをつけて
笑う少女の無邪気さを
貴方はそうやって嗤いますけれど
残念ですね
口の端にケチャップがついてますよ。
文学少年気取りの
私たちのエスプリなんて
所詮そんなもので。
花を見たら
綺麗だなでいいじゃないですか。
雨が降ったら
うっとおしいなでいいじゃないですか。
腹が立ったら
怒ればよろしいじゃないですか。
そんなに辛いのなら
泣いてしまえばいいものを。
おもちゃの剣を振りかざして
透明な悪者を退治する少年のいじらしさを
貴方はそうやって嗤いますけれど
残念ですね
そんな少年
私の目には見えないのです。
自由詩
貴方はそうやって嗤いますけれど
Copyright
亜樹
2011-07-25 21:19:27