ブラン&ブラン
佐々木妖精
植え込みに隠された自転車をぼんやり眺めていた
ピカピカなのに捨てられているから
おもいはサドルに積もり
シーソーがかるいを弾く
まるで意味のないことを口走りたくなる
風になりたい、とかそうたとえば
メランコリックブランコリー
メランコリックブランコリー
ブランコリーが揺れ呟いている
メランコリックブランコリー
メランコリックブランコリー
僕は風としてカルト的英雄となる
風のような足取りでスカートをつき上げる
背広から拡がる男色の拍手喝采
本日のチラリズムは予告付きのため100%
スパッツにお気をつけ下さい
ほらしまった
してしまった
やっちまったのだから
メランコリックブランコリー
メランコリックブランコリー
揺れる木の葉は絶え間なく
おもいは軋み続ける
メランコリックブランコリー
メランコリックブランコリー
自由詩
ブラン&ブラン
Copyright
佐々木妖精
2011-07-22 06:12:46
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