itukamitaniji



光が爆発した
扉を開けると
そこはまるで別世界だった
今まで聴こえていた
懐かしい歌も
無邪気な笑い声も無い
時間は壊れて
だけどまだ生きていて
ようやく
ひとりぼっちだって気付いたら
やっと涙が出た
焼け落ちた空の茜
もう誰も僕の名を呼びに来ない
ママだって
もうおかえり
ご飯の時間だよって
だから歩くしかなかった
本当の孤独の意味を
僕は理解したから
寂しくなくなったんだ
いつからかね
錆び付いたレールに沿って
名前の無い場所を目指した
大丈夫だって
言葉にしたら
急にどうにかなる気がした


自由詩Copyright itukamitaniji 2011-07-20 07:55:04
notebook Home 戻る  過去 未来