黙祷
山中 烏流






朝は深く、
ただ中空に泳ぐあなたの意識に
射し出された火が寄り添っている


瞼の内側で退化し続けた羽に気付いた夜のこと
終に
全身を震わせて飛び立つのだろう
あなたよ、



 そこにはほの温かさだけが置き去られて
 わたしの瞼は開かぬまま



白み行く、空に思う







自由詩 黙祷 Copyright 山中 烏流 2011-06-14 22:19:21
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東京ゴンドラ