ギャンブラー達の詰め所
光井 新

 しょうもねぇ様なクズばっか居やがる。掃き溜めってヤツだ、ここぁ。俺だって十分クソっちゃクソだが、こいつらにゃ敵わねぇ。救いようがねぇ、全員、劣等感の一つも持ち合わせてなけりゃ、人生だの未来だのっつうか明日の事すら何も考えちゃねぇのはたりめぇで、つっても刹那主義なんつうかっけぇもんじゃねぇし、だせぇよ、主義なんざねぇ家畜だ。揃いも揃って死んでやがる、どいつもこいつもヘラヘラ穏やかなツラ曝してよ、畜生共。
 堕ちてきやがった、自我。餌の時間だ、雌公。カビ生えたダンボールに火ぃ点ける、いつだったかビッグエーで拾ってきた用途不明のダンボール。若かった俺ぁガンダムにでもなりたかったのかもしんねぇなぁ、そういや喉渇くし、ペットボトルぁ二リットルっきゃ買わねぇし、無意識にやたらロボっぺぇし気が付きゃ行動とか無機質だし、ふとデジタル表示の電波時計見て二十六時二十六分だった時とか大概スペーシーだと思うし空間つうか宇宙の空気的何かが。
 自殺でも考えてるヤツぁ居ねぇのか。なヤツぁ居ねぇな、居るわきゃねぇよなぁ、ここぁそうゆうトコなんだからよ、シケてんぜ。俺ぁもう直ダメんなる。破壊衝動に身ぃ任せてぶっ壊してやら。てめぇぶっ殺す。きれぇさっぱり、忘れて、消えて、無くなりにけるかも、真っ白に。何がダメか知んねぇけど、全部だ、全部ダメんなっちまって、ダメだったヤツがダメんなりゃぁ、そらダメんならぁな。
 女子中学生ぁ犯罪で、バラバラにしたくなる小便くせぇ生意気を、まな板ん上に唾吐いた、メタ、イカくせぇ沈黙の上をアレルァ天使が通る。あぁ五月雨だ。濡れる俺の、思い出ぁパラノイア、と。今、腐葉土の上で寝てる。


自由詩 ギャンブラー達の詰め所 Copyright 光井 新 2011-06-08 12:07:19
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