絵画の中の少女
朧月

惹きつけられる絵があって
なにに感じて
涙腺がゆるみそうなのか
言葉でいいたくてたまらないのに
海に泳ぐ砂みたい
文字がさらさらおちる

心の中の流れは
少しもとまらなくて
なぜ なぜと追いつけない
文字の足は遅い

仕方ないから
周回遅れを受け入れて後から
回想しょうと
皮膚に頼んで吸収してもらう

絵の少女つむられた瞳は何色か
それすらわからない
なのに少女が
小さな呼吸を鼻から吐いて
懐かしい匂いをさせてるのがわかる

あたしの心 少女をとらえる
あたしの瞳 少女をみつめる
今 書きつける想い
あたしあの子を幸せにしたかった



自由詩 絵画の中の少女 Copyright 朧月 2011-06-04 21:05:49
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