インスパイア
士狼(銀)

蹴り飛ばした意思の行方は風まかせ本当はずっとこうしたかった

太陽に背く向日葵おまえもか不適合って誰が決めんだ

交差する秘密の哲学と犯行声明ジエチルエーテル夢を見せてよ



説明書一旦置いて君に会う免罪符をつくる放課後

白い花、語る瞳と染まる頬『やっぱり寂しい…』(なにそれ殺す気!?)

真剣なふりして秤にかけていた提出期限と賞味期限
  (アイなんて解けるのがもう前提で差し出されたら食べちゃうよね)



残像を掴んだその手でこめかみに突きつけるのは銃口じゃない

アルコールに沈んだ冷たい月の下 不器用な手つきでもう一度死ぬ

蹴り飛ばした遺志の行方は桐箪笥の中の手紙だけが知ってる




短歌 インスパイア Copyright 士狼(銀) 2011-05-22 23:03:01
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