ささげるの、つつつち
石川和広

あなたが
云うが
僕が何をいうても
変わらない星が
地下ショッピング街
過ぎる

あまねく吹き抜ける
構内の作動する溜め息
何のためでない
毎日
はらばら視野
汚いけど馴染む側溝

かたわらで輝く
すれちがい繋がる

暖かく離れる声
不思議な安堵

繋がれない当たり前の離れ方胸にポケットから
環、私は撒く
土撒く
土撒く
私からの激しい
ぬくもりの
何もない
ふわふわのそーそー

私います
哭きません
そこなしに何も堪らないので
歌う地上へ救


自由詩 ささげるの、つつつち Copyright 石川和広 2004-11-10 00:38:28
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