たいせつなひと
恋月 ぴの

青空ってさ
手の届きそうもない遠くにあるから
青空と言うのかな




何ができるのか考えてみる
誰かが
とかじゃなくて

わたし自身でできることを考えてみる




この手のひらはあまりにもひ弱で
掬い取ろうとしたもののほとんどは溢れ落ちてしまうけど
微かにでも伝わってくるあなたの温もりを
いつまでも大切にしたい




悲しみにくれる涙は隠さず
今日一日を無事過ごせたことに感謝して
みんな元気出そうよ

わたし
忘れたりなんかしない

この日のこと
青空の向こう側へと旅立ってしまったあなたのことを







自由詩 たいせつなひと Copyright 恋月 ぴの 2011-03-14 20:44:24
notebook Home 戻る