弱虫
光井 新

剃刀の刃のような罪悪感を拾うために
目を閉じてしまう
わたしは弱虫です

薄っぺらで
重さなんてほとんど感じられないけれど
痛くて
涙を流してしまいそうです

指先の小さな傷
それだけの償いさえも
絆創膏で隠さなければ
わらう事ができません


自由詩 弱虫 Copyright 光井 新 2011-03-13 10:36:23
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