道なぞる道(笛)
木立 悟





軸線が軸を捨てても軸は降る



生きたいか冬に嘘をつき生きたいか



在らざるを蒔いて咲かすは己れかや



ふらふらと夜に午後の血もりつける



ひかり捨て数字の指をなぞりゆく



猫の毛を撫でれば背から生える猫



細長く空に着く街むすびゆく



空よりもまぶしい土に立っていた



目覚めては額の花に眼をふせる





























川柳 道なぞる道(笛) Copyright 木立 悟 2011-02-19 03:16:28
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