光と時計とあなた
西日 茜

忘れようと
日中には別のmaleに恋していた
むさぼるように一日が終わった
そして一週間が
彼の病状は日を追うごとに悪くなっている
それはまるで終わらない冬のようで
真鋳をくり抜いた小さな穴からもれる
電球の光もまた微か
造りものの温もりたちは
あの大きな愛には勝てない
私の全てを包んでいた
あの大きな愛には勝てない
あれほどにあたたかく照らしていた
今やっと気付いた
もう一度返してください
私に返して
あなた無しでは生きられない





自由詩 光と時計とあなた Copyright 西日 茜 2011-01-21 23:01:46縦
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