抱負
月乃助

やせることにしました
夜も昼も
私の体は、重たい気がします

持っているものも これから
持とうとするものも 少しばかり多すぎるから

知らぬ間に
体にたまった/たまる澱は、いつまでも
消え去らずにいるのですね

本当に必要なものをのこしてみたら、

さっき貧欲な海鳥が
えさを求めて 鳴き声をあげていました
生きるために 当たり前のように

いりもしない見栄とか、
手にもてあます欲とか、
赤い目をして、

つまらぬ男を捨て去るように
いさぎよく
投げ捨ててしまう

削り落としたその先に
残るものもあるはず
それは、きっと 私の大事にするもの/ものたち
そうかもしれない







自由詩 抱負 Copyright 月乃助 2011-01-02 10:27:51縦
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