イン・ザ・祭り
真山義一郎

旦過市場を抜けたはいいが
山を越え
谷を過ぎ
ここはどこやねん
ぐるぐるぐるぐる
廻る道
これがニーチェの言っていた
永劫回帰か
あほんだら


天と地におけるありとあらゆるものを
罵倒していると
なんか見えてきた
町?
いや、祭りだ
村祭りだ

どきつい朱色の旗に
情けない水色で
「どうでもいい」
と書いてある
そういうものが
何百本も立っている

でかい
千と千尋に出てきたみたいな
建物がどかんと建っていて
トーキーや
売春や
人身売買など
やっていて
わらわら
わらわら
すげー数の
人々は

法被か浴衣か
半裸である
黒馬の生首を被った者もいる

先祖だな

思った

先祖の
ミサイル職人の
因業である

まあ、それはどうでもよい

暑い

あと一ヶ月もすると
クリスマスという
神のまたその息子の
誕生日を能天気にお祝いする
祭りがあるというのに

暑い

天然サウナ
これはやはり、浴衣か半裸であろう
と、
躊躇なくトランクス一枚になった

すると
三畳ほどの畳が
地上すれすれで
するする
飛んできた

畳の上には
三人の遊女が
着物を崩して
横座りになり

ひとりは
広末涼子によく似ており
ひとりは池脇千鶴によく似ており
ひとりは吹石一恵によく似ておる

おにいさん
おにいさん
と僕は誘われるままに
その畳UFOに乗り
どこまでも
どこまでも
飛んでいくのだが

あれですね
いざ、美女を前にすると
すっごい緊張するんですね

正座です
正面を向いて
背後に美女三人の
吐息感じつつ

仕方ないので
そうめんを食べました

つるつる







自由詩 イン・ザ・祭り Copyright 真山義一郎 2010-11-28 05:01:53縦
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