月曜日が嫌いなだけ
虹村 凌

俺がムシケラだった頃
その状況から抜け出すには
どうしたらいいか考えてた
今まで信じて来た事を
学んだ事を習った事を
全部嘘だと叫んで
全て作り話だと叫んで
捨てればいいのかね
どっかの洋楽の歌詞みたいに

捨てられる訳ねぇだろ?
四半世紀は生き延びた
あと5年ちょっとは
パラノイアは具体的な姿を見せない
確実に訪れる恐怖を待つ間こそが
本当に恐怖する瞬間で
確実性の無い幸福を待つ時間が
幸福に感じられない
何も考えずに眠ればいいのか

ずっと夢を見ていたら
安心出来るだろうか
ずっと夢を見ていたら
幸せだっただろうか
ずっと夢を見ていた
今も見ているのだろうか
ずっと夢を

先生
あなたの言葉が思い出せない

人に強制されたり
期待されたりすると
何も出来なくなる
他人の事は少しくらい見えるけど
自分の事はまるで見えちゃいない
否定されたくないんじゃない
見透かされてる感じが堪らなく嫌なんだ
ベイビーそんな俺だけど
愛してくれるかい?
愛してくれたら
裸でオクラホマミキサーを踊るよ

眠くなる様な早さで
手の間から何かが溢れて行く
失う事を畏れて祈る

ずっと夢を見ていたかった
月曜日が嫌いなだけ


自由詩 月曜日が嫌いなだけ Copyright 虹村 凌 2010-11-08 21:59:55
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