風の夜に
あおば

                101031



風の夜に
眠りこける
九官鳥を起こす
眠い眼で顔を上げ
朝が来たかと呟いた
風が無い日に
のんびりと
そよ風探して飛ぶのだと
嵐の夜中に呟いた
眼光鋭く風の中
暗闇見つめるアンテナを
くるりと回して朝を呼ぶ
雲の切れ間に光が射して
顔を洗った九官鳥の
つぶらな眼を和ませた






「poenique」の「即興ゴルコンダ」投稿作。
タイトルは、ABさん。




自由詩 風の夜に Copyright あおば 2010-10-31 05:18:42
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