冬の日の窓
番田 

そうして、そうして、
眠ろうとする、そうして、
寒い日ですらないけれど、見えている周りに求め進んで行く。
ぼんやりと何かがあるのを、点をさまよう何かに視線を、
見つめながら、遥か遠くの点の中の点にけれど、
ばらまきながら、何も知らないー


向こうに、
雪の、寒い日ではないけれど、
暖かい、
それはたき火が風景に思うその首にゆらゆらとそうして
灯る、二重にマフラーを何も知らない。
巻いて、つま先で、進む。そして、最果ての
進み続ける、光の中へー


痕跡を、
ばら蒔きながら、
白く、ばら蒔きながら、
掌に何か
夕暮れに冬の、
はにかんでいるようなーー参道を。


自由詩 冬の日の窓 Copyright 番田  2010-10-27 02:11:13縦
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