神様日和
あぐり



きみらをやさしく見下したくなる
そんな 神様日和には
エアコンのきしみすら雨の音に似てしまう


恋について話し
家について話し
仕事やお金や殺し合いについて話し
噂も嘘もチョコレイトも歌も、ありあまるすべてについて言葉を尽くし
そんなわたしたちが語り合いたいのは
友情 という、たったそれだけのもの



みたくもない下のひずみから
逃げ出せるようにこんな天気で
神様は今日もきっと
わたしたちのはるかな天上で膝を抱えて震えている



きみらをやさしくわらいたくなる
そんな 神様日和には
行き違う枯葉のかわきすら 
きみの素顔に似てしまう





自由詩 神様日和 Copyright あぐり 2010-10-24 05:35:56縦
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