スーパーミラクルソフトタッチ
こめ

プラスチックは

なんてドラマチックだと

どこかの髭を蓄えた

大学教授はほざいていた

靴紐がほどけないのは

それには鍵がついてあるから

スーパーミラクルソフトタッチは

今日も白い世界を游いでいるのだろうと

昔を思いだし笑っていた

カラカラした秋空のしたで

紅葉に紛れながら

落下する落ち葉をかきわけながら

君をみうしなわないように

最大の努力はした積もりだけれど

それは一瞬の旋風のせいで

今までの努力は音を立てながらくずれていった

今見えるのは赤黄色の

鮮やかな葉っぱ達

でもその赤黄色は

消える灯の最後の悪あがき

最後に輝きそして

人々にふみつぶされる

その死ぬ瞬間の叫び声が

パリパリと言った人間に到底は理解が出来ない言語の

最大の暴言だということを

知っているのは

今日も輝いている紅葉の葉っぱと

あの時みうしなった君だけだよ



自由詩 スーパーミラクルソフトタッチ Copyright こめ 2010-09-29 18:08:41
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