朗読(1)
プテラノドン

 補修工事のライトにかき消され
お役御免となった橋の上の街灯。
真っ赤なタクトを持った指揮者によって
流れるばかりの車―ナンバーから始まり
彼らの相方に至るまで―あることないこと
吐いては飲み込み、描いては丸めて、
人生を宥めるような真似をしちゃいけない。
 そして誰もが知るところ、
私たちの靴底は年々、厚みを増して
足取りは重くなる一方だ。街中で、
背の高い連中を見かけることもあるが、
それらすべて、息継ぎなしで読むことが可能。



自由詩 朗読(1) Copyright プテラノドン 2010-09-13 02:28:50
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