ラコステ遊（すさ）び
salco
≪テーマ ； ポロシャツはダサいか≫
関東びと 「はい、襟があるとこがダサい」
近畿びと 「襟はパリッとしてませんとな」
東海びと 「釦もだせゃ〜で。駱駝のシャツみてゃ〜で」
九州びと 「夏は着ておられんとです」
中国びと 「５月、６月はええですがのぅ」
四国びと 「何ぞフニャラフニャラしとって、女々しいぞなもし」
渋谷びと 「オレ着るっすよ？ でも腰パンだけだとＫＯＯＬじゃねえから。つーか、やっぱ頭ドレッドぐらいじゃねえと、スキが
生まれてオレ的にあり得ねえつーか。着こなしやっぱトータル？ クオリティーこだわるすぃ〜」
東北びと 「……」（寡黙）
北陸びと 「石川県にもお越……越前がに……」（消え入るような声）
北海道びと 「まあよ。ラコステえんでないかい？」（訳：ま、どーでもいいんじゃね？）
パリサイびと 「しかしね、鹿の子は涼しいですよ、風通しがよい」
ナザレの元大工びと 「無風の時はどうなのです？」
ミス・イスラエルびと 「イスラエル人は、世界で最もポロシャツが似合う国民の１つです」
ファタハびと 「ラコステ、アハ、イヒド…」（訳：ほざけ、人でなし）
河川敷で条例違反ゴルフのおじいさんびと 「テエシャツを着るのはどうも気恥ずかしくてな」
森 寅男プロびと 「そうです、ポロは上流階級のスポーツですから。テニスもゴルフも元はそうです。今も紳士のスポーツとして、
Ｔシャツ禁止のカントリー・クラブは多いですよ。襟が無いし袖口が開く。あれは元々下着ですから。ジーンズだってそうです、野
良着ですからね」
精神分析医びと 「セックスは天井知らずですが、底は打つのです。底の裏に隠された心理を探す過程をわたくし共は治療行為と呼
びならわしております」
泌尿器科に入院中のおじいさんびと 「まあ、襟の有る無しよりも、わたしなんか世代的にね、外で着るのにメリヤスはどうも抵抗
があるんだ。わたしらの時代は肌着だったんだから、メリヤスは」
行楽の熟年夫婦びと・妻 「ああ、暑い暑い。お父さん、ちょっと涼んで行きましょう」
行楽の熟年夫婦びと・夫 「そうだな、ラコステするか。純喫茶カウベル。なかなかよさそうな店だ」
鎌倉海岸でヒデオの恋人ヒデヨ 「えいっ！」
鎌倉海岸でヒデヨの恋人ヒデオ 「あっ！ やったな？ ラコステ返し！」
鎌倉海岸でヒデオの恋人ヒデヨ 「キャーッ、やめて！ 卑怯者っ❤」
鎌倉海岸でヒデヨの恋人ヒデオ 「あははは。先にラコステした方が悪いんじゃないか」
鎌倉海岸でヒデオの恋人ヒデヨ 「んもう。ラコステなんか大キライ。許さない❤」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の茂子 「眞二郎さん、それじゃ本当にこれで？」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の眞二郎 「あゝ」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の茂子 「あんまりですわ。私達の裸漉手は一体何だったのでしょう」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の眞二郎 「すまない」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の茂子 「ひどい。ひどいわ…」（涙ぐむ）
箱根宮ノ下で雪見障子越しの温泉仲居 「あの、小田原様。お電話が」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の眞二郎 「うむ、今行く。とにかく、御主人が螺庫捨をば携えて帰朝なさるからには、このままでは居られない。
君も初めからそのつもりだったじゃあないか」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の茂子 「そんな事おっしゃったって、あの頃とは事情が違うじゃありませんの。……あなた、もしや」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の眞二郎 「そんな筈ないじゃないか。このまま行っても僕ら裸漉手になれはしない。君だってわかっているだろ
う。関係各位の幸福をも破壊するだけなのだ」（ソ音の放屁と共に席を立つ）
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の茂子 「そう、遊びだったのよ、遊びだったのだわ」（啼泣）
≪東大森第１中学校２学期中間テスト問題・２年生化学≫
第３問：
ビーカーＡのラコステにビーカーＢのジャック・ニクラウスを入れると何になるか、答えなさい。
（ ）
第４問：
その場合、発生蒸気にリトマス紙を当てるとどうなるか、正しい答えに○をしなさい。
１、赤くなる
２、青くなる
３、変わらない
４、燃焼する
第７問：
? フラスコにアルコールランプを当て、中のアーノルド・パーマーが沸騰するまで加熱する。
? そこに２酸化鉄フレッド・ペリーを入れ、かきまぜて青変した液をスポイトに取る。
? 酢酸に浸けて置いたラコステに１滴垂らす。
この化学反応によって生成されるおじさんを何の変性と呼ぶのか、答えなさい。
（ ）の変性
≪このたび背黒山部屋から見つかった香典返し賭博下馬評≫
パ（パイル）・リーグ （順位予想） （配当倍率）
Ｃｈｒｉｓｔｉａｎ Ｄｉｅｏｒ タオルセット ◎ １.２
Ｙｖｉｔ Ｓａｉｎｔ-Ｌａｕｒｅｎｔ バスタオル ◎ １
Ｐｉｅｒｒｅ Ｃａｒｄａｎｅ タオルセット ４０
Ｍｉｎｔｕｎ バスタオル ○ ３
Ｃｏｕｒａｇｅｓ タオルセット ８
ｍａｒｉｅ ｃｒａｗｌ ハンドタオルセット ６
ＭＩＣＨＯＫＩ ＬＯＮＤＯＮ タオルセット ２０
ＧＩＶＥＮＣＨＥＶ バスタオル ○ ２
ＣＥＬＬＩＮＥ バスマット １１
ＨＥＬＬＥ バスタオル ７
ＫＩＭＯＪＩＭＡ バスタオル １９
Ｒｅｎｏｍｅ Ｐａｒｉｓ フェイスタオルセット １０
ＨＥＮＮＡＣＯ ＣＯＶＥＲＩ タオルセット １８
ＫＲＥＺＩＡ フェイスタオルセット １５
セ（生活雑貨その他）・リーグ
静岡銘茶セット ◎ １
宇治銘茶セット ◎ １.３
ＤＡＳＫ 肌掛けふとん ９
ハナ エモリ ジャガードシーツ ○ ３
Ｌａｃｏｓｔｅ 紳士ソックス３足組 ６
Ｕｎｇｅｒｏ 綿毛布 ８
ＳＯＮＮＡ ＲＹＫＩＥＬ キッチンマット １５
ユキ・トリヱ カトラリーセット １８
スタジオ・ズボレ 着ぐるみパジャマ トドド ６
南京西川 座布団カバー５枚組「仏舎利」 １０
Ｒｏｂｅｒｔａ ａｕ Ｃａｍａｒｉｎｏ 綿毛布 ７
ＮＩＮＡ ＧＵＣＣＩ ジャガードシーツ ○ ２
スタジオ・ズボレ 着ぐるみパジャマ ボノ １２
南京西川 洗える羽毛ケット ６
≪映画 「手長猿」≫
（イージス艦内）
「国籍不明の編隊、佐渡ヶ島上空を通過」
「ラコステ」
「ラコステ！」
（警報と合成音声アナウンス）
「Ｂｅｅｐ、ｂｅｅｐ、ｂｅｅｐ、ラコステ１０秒前、９、８、７、６、５、４、３、２、１」
Ｂ ｏ ｏ ｏ ｏ ｍ！（震動）
「ラコステ成功しました」
「うむ」
「国籍不明の編隊、日本列島上空を通過、太平洋上にさしかかりました」
「……」
（警報と合成音声アナウンス）
「目標捕捉、目標捕捉 ♪ 撃墜完了 ♪ 撃墜完了」
「全機影消滅、確認しました」
「よし」
「任務完了。これより帰還任務に入る」
「よしみんな、オールを持てい！」
（船倉より３等海士達の声）
「うぉぉおおおおおぉぉぉ〜っ！」
≪ 勝 負 ≫
[第１局 先手・福原 愛 後手・谷崎潤一郎]
谷・
福 ラ ス 。
コ テ 崎
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
カ 谷・
福 。 ラ ス
ベ 崎
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コ 谷・
福 ラ ス 。
テ 崎
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
谷・
福 ！ コ テ ス
ネ 崎
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
テ！ 谷・
福 ラ
コ
ス 崎
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
主谷・
福
審崎 。
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[第２局 先手・谷崎潤一郎 後手・福原 愛]
谷・
カ 福
テ 。
崎 ス ラ
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
谷・ コ
。 ス 福
ラ
崎 テ
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
谷・
カ ス 福
ト ！
崎 ロ
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
谷・ コ
。 ス 福
ラ
崎 テ
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
谷・
コ 福
崎 ル シカ 。
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
谷・
。 ス ラ 福
崎 テ コ
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
リ
ト
谷・ ス
カ 福
崎 。
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
主
福
審
原
・
谷 崎 。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[試合結果 第１局・福原１１−３谷崎、第２局・福原８−０谷崎（途中棄権）]
≪ 反 芻 ≫
ユネスコ ユニクロ イヨネスコ
人の暮らしに大切なのはどれ？
羊水 陽水 農業用水
あなたを育んでくれたのはどれ？
政治家 生理か 征爾か
長生きして欲しいのはどれ？
私はラコステという言葉、語感を愛する。意味はどうでもよい、音曲の小楽節と同じだ。
便宜的越境先・逃れの町メキシコ＝ティファナという観念と同様に愛してやまない。
アルファ波の呼び水、セロトニンの飛沫。考えると脳がのんびり且つウキウキする。脳内ヴァカンス、私の小さな楽園だ。
当然、ラコステというとＬａ Ｃｏａｓｔａの連想も働く。カリブ海にでも面しているのだろうか、遠浅の海原は碧く、気候は乾燥している。
「おめ旅費かかんねえからつって、そんな所ばっか行ってっと、また後で泣く羽目になんべよ」
郷里の母の声がふと聞こえる。それで思い直してみると、私には郷里も母も、泣く羽目になった憶えもないのだった。
しかしワニの意匠など好きになれない。反射的捕食に生きる動物のどこに擬人化の余地があるのか。その暗喩さえろくでもないのに、と理解に
苦しんでいる。まさに台なし。忸怩、遺憾、断腸の思いにまみれてしまう。
ワニは噛む。虎目石のような目をして、必ず噛む。そのポリシーに甘噛みはない。歯列通りに穴が開く。振り回され、嚥下される。コモドオオ
トカゲ同様、ティラノサウルスの脳なのだ。アッタマ悪い爬虫類のくせに強大であるから、猛毒も有さない。天下無敵を生物学的に自惚れてい
るわけだ。アリゲーター、クロコダイルとも愛玩し得るのはなめした皮革だけ、カイマンだって大人しいのは名前だけだ。大体何だ、カイマン
って。海パンの姉か。海綿の兄か。疥癬の親戚か。サイパンの扶養家族か？
ラコステと、ワニ。
名称の語感が喚起するイメージと付与された意匠とがこれほど乖離した商標も珍しいのではないか。まるで朝鮮民主主義人民共和国という国名
とその実態にも似て、あるいは、エージェント・オレンジにくっつけられた双生児、帝国美の倫理を象徴し続けるベト君ドク君に、カリー中尉
を結合して３つ子にするようなものだ。悪趣味以上の、これは悪虐に他ならない。何と罪深い所業であることか。
ロゴにワニとは、海水浴場にサメを導入するに等しい。そんな所で誰が泳ぎたい？ 血祭り・ぶつ切りフェスティバルのイメージしか導き出せ
ないのにか？ そんな悪意の只中に身を投じたい奴などいるのか。全身を重火器と弾薬で飾り立てたシルベスタ・スタローンでもない限りは、
そんな馬鹿は２人といまい。何故なら人間には脳味噌があるものだ。そしてそんな脳味噌に何がしかの意味を付与するのが人間たるもの。
蟻やきりぎりす、キツネやオオカミその他諸々と違って嚥下と繁殖のみを往復し、今世紀に至るも人間様様を餌としか認識しない、サメの生態、
ワニの実態にファンタジーは適合しない。そうした人間側の恣意は寧ろ不遜なのだ、という言い方もできる。名称と意匠の間に絶大な齟齬が生
じるのは、この故だ。
簡便に調べたところ、ラコステとは往年のテニスプレイヤーで、執念深いゲーム運びがワニに喩えられたのだそうだが、だとしたらフランス人
は比喩のセンスがおかしい。ワニ男ならば当然、ハンニバル・レクター程度の趣味性、少なくともマイク・タイソン程度の理性がなければなら
ない。
たかがスポーツだ。われわれ極東人だったら、ラコステ選手のプレイ・スタイルは慣習的にスッポンになぞらえた可能性が高い。アッタマ悪く
て獰猛でも、スッポンは禍々しい容貌ではないし、何しろ小さい。尚もその肉が滋養強壮に効く事をわれわれは知っていた。生き血さえ嗜む悪
趣味を今日まで伝えてもいる。
が、彼の地で亀を食らうのは座礁の船員ぐらいであり、更にスッポンは亀ほどのポピュラリティーがない。陸をうろつかないし、甲羅の硬度不
足もあってか、恐らく亜種として弁別されなかったのだろう。たまさか網に引っ掛かったとしても、食指が動くような姿ではない。
「おど、変なやづ掛かった」
「まんづ。捨てとけマイケル」
「アッ！ おど、おどー！」
「ふてえ野郎だ」
ゲスッ！（鉈の打撃音）
「こりゃ亀でねえ。沼の悪魔だナ」
「エ〜ン、エ〜ン」
「泣ぐな。もう痛くねえべ？」
「……おっかねえもの」
「だば、ポイント変えるべし。あべ（行こう）」
西欧人はどだい自然科学的感度がおかしいのだ。絶対神の直下に人間だけを据え、森羅万象をねじ伏せて来た世界観がまず貧しい。精霊さえも
なべてヒトを鋳型としており、タコを悪魔に仮託しながら形態学的発展を与えず、タヌキやキツネが人間を化かす、人智を凌ぎ得るとも考えな
い（北斎漫画や「蛸と海女」のダイナミズムを見よ）。変幻自在性を帯電させる代りに脚にうどん粉を刷かせ、あるいは婆さんのネグリジェを
着させるという想像力の貧困。そんな女装の浅知恵を押し付ける動機はしかも、オオカミに仔ヤギや児童を食わせる為だ。その意図には自我と
ジェンダーとの狭間で煩悶する性倒錯・女装趣味＝悪、とのキリスト教的倫理の暗喩しか見出せない。
こうした教条主義、自然の矮小化から脱却したリアリズム＝迫真のファンタズムへの飛躍にはメルヴィルを待たなければならなかった。中世に
於ける黒猫の評価を借りたにせよ、ポーもアメリカ人だ。人間の傲慢を凌駕する地力を彼ら畜生存在に認め、復讐を以て復権ならしめた、謙虚
かつ偉大な想像力の持ち主達。おゝ、忘れるところだった、『白い牙』のジャック・ロンドンも亦。南米の巨人、ガルシア・マルケスも然り。
ジャンルは違うがジョージア・オキーフもフリーダ・カーロもそうだ。レイチェル・カーソンの視線も、正に同じ視座からだ。
こうして移民の子孫が自然への畏怖を回復したという事はやはり、原住民から強奪したプリミティヴな新大陸への畏怖と粗略な社会構造によっ
て起こった精神風土の回帰現象＝純化だったのかも知れない。とすれば、北米人の感覚的心理は、キリスト教化途上のケルトやゴート人により
近かったと言えるのだろう。こうして見ると、彼らの尋常でないオカルト好きも頷けるのだ。
よって、売上げは間違いなくガタ落ちするだろうが、ここで私の為にも、長期的視野に立ったラコステ社の英断を望むものである。御社製品の
マークはレッサーパンダにでもした方がよい。ジャイアントパンダも可愛いが、風太君（故獣）は秀逸だった。あの完璧な直立姿勢、自然な腕
の下ろしと見事な脊椎のフォルム。あれこそが人類の性癖・擬人法に適った正しいアイドル化というものであり、しかも昨今はレッドデータブ
ックの筆頭だ。赤は赤でも、ある意味吉本新喜劇的な、地球上で何度でも再生可能のアメリカン・ジョーク、文化大革命や毛沢東語録とはわけ
が違う。まして地球環境の激変は、野生動物達にとって罠や猟銃の比ではない。絶滅させる前に、せめて登録商標は押さえて置こう。人間は、
失って初めて存在を大切にする。熱烈な執着が生じる。この生態を日本語では「偲ぶ」と言う。象形からしていじらしい心理である。利益は約
束されている。戒名代と布施の比ではない。
それにしてもニホンオオカミとニッポニア・ニッポン（どこがじゃ）をあっさりと絶滅に追いやり、外交パンダを何頭も借り受けては死なせ、
トキの施しまで受ける我々ニッポンびとは、大熊猫と小熊猫の保護・人工繁殖に心血を注ぐ慈禧太太超大国の地道な姿勢に足を向けては眠れ
ない。そして赤い羽根、緑の羽根の募金箱や食べる辣油なんぞに投じる金をＷＷＦ（世界自然保護基金）にもちっと回すべきなのだ。
にもかかわらず、新規住民の流入、犬・猫を含めた外来動物の移入に未だ規制をかけず、地域振興などという小銭の為に産業道路で原生林をズ
タズタに分断し、西表島を開発し続けている。固有種ヤマネコ、固有種クイナがいなくなってしまえば、あんな辺境の小島に何ほどの価値も残
らないと承知の上で、「観光」開発しているのだ。野生動物の天敵をばら撒いているのである。ガラパゴス諸島への上陸人数をさえ規制して来
たエクアドル政府の試みを検討しようともせず、「絶滅寸前」の箔付き天然記念物の生息地そのものに、ホテルやペンション建設を野放しにし
ている。何でもお上の貰い下げ、政治家お預けで、およそナショナルトラストという発想など持ち得ないこの国民の棚ボタ志向、忘却嗜好、昏
睡の有り様には開いた口が塞がらない。
無論、八重山列島に目を向けるまでもなく、ニホンカワウソやツシマヤマネコも生息自体が怪しいのだ。ツキノワグマ、ヒグマがこれに連なる。
哺乳類の他に鳥類、爬虫類、両生類、昆虫から植物まで加えたら、日本列島まっ赤っか展示会だ。狭小な国土ではあるが、一刻も早く人間社会
と自然界の間にせめて結界ぐらいは張らないと、家畜や奈良公園の鹿、日光・高崎猿軍団の他は、カピバラとブラックバスとハシブトガラスと
セキセイインコとセアカゴケグモしかいなくなること請け合いだ。角栄式重機、ジェイソンのチェーンソーは唸りをあげて今日も山野を駆け巡
る。人間なんてララララララ〜♪ なんてアッタマ悪い歌、何時間もぶっ続けで歌ってる場合じゃなかったぞ吉田拓郎ども。
〜 完 〜
関東びと 「はい、襟があるとこがダサい」
近畿びと 「襟はパリッとしてませんとな」
東海びと 「釦もだせゃ〜で。駱駝のシャツみてゃ〜で」
九州びと 「夏は着ておられんとです」
中国びと 「５月、６月はええですがのぅ」
四国びと 「何ぞフニャラフニャラしとって、女々しいぞなもし」
渋谷びと 「オレ着るっすよ？ でも腰パンだけだとＫＯＯＬじゃねえから。つーか、やっぱ頭ドレッドぐらいじゃねえと、スキが
生まれてオレ的にあり得ねえつーか。着こなしやっぱトータル？ クオリティーこだわるすぃ〜」
東北びと 「……」（寡黙）
北陸びと 「石川県にもお越……越前がに……」（消え入るような声）
北海道びと 「まあよ。ラコステえんでないかい？」（訳：ま、どーでもいいんじゃね？）
パリサイびと 「しかしね、鹿の子は涼しいですよ、風通しがよい」
ナザレの元大工びと 「無風の時はどうなのです？」
ミス・イスラエルびと 「イスラエル人は、世界で最もポロシャツが似合う国民の１つです」
ファタハびと 「ラコステ、アハ、イヒド…」（訳：ほざけ、人でなし）
河川敷で条例違反ゴルフのおじいさんびと 「テエシャツを着るのはどうも気恥ずかしくてな」
森 寅男プロびと 「そうです、ポロは上流階級のスポーツですから。テニスもゴルフも元はそうです。今も紳士のスポーツとして、
Ｔシャツ禁止のカントリー・クラブは多いですよ。襟が無いし袖口が開く。あれは元々下着ですから。ジーンズだってそうです、野
良着ですからね」
精神分析医びと 「セックスは天井知らずですが、底は打つのです。底の裏に隠された心理を探す過程をわたくし共は治療行為と呼
びならわしております」
泌尿器科に入院中のおじいさんびと 「まあ、襟の有る無しよりも、わたしなんか世代的にね、外で着るのにメリヤスはどうも抵抗
があるんだ。わたしらの時代は肌着だったんだから、メリヤスは」
行楽の熟年夫婦びと・妻 「ああ、暑い暑い。お父さん、ちょっと涼んで行きましょう」
行楽の熟年夫婦びと・夫 「そうだな、ラコステするか。純喫茶カウベル。なかなかよさそうな店だ」
鎌倉海岸でヒデオの恋人ヒデヨ 「えいっ！」
鎌倉海岸でヒデヨの恋人ヒデオ 「あっ！ やったな？ ラコステ返し！」
鎌倉海岸でヒデオの恋人ヒデヨ 「キャーッ、やめて！ 卑怯者っ❤」
鎌倉海岸でヒデヨの恋人ヒデオ 「あははは。先にラコステした方が悪いんじゃないか」
鎌倉海岸でヒデオの恋人ヒデヨ 「んもう。ラコステなんか大キライ。許さない❤」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の茂子 「眞二郎さん、それじゃ本当にこれで？」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の眞二郎 「あゝ」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の茂子 「あんまりですわ。私達の裸漉手は一体何だったのでしょう」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の眞二郎 「すまない」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の茂子 「ひどい。ひどいわ…」（涙ぐむ）
箱根宮ノ下で雪見障子越しの温泉仲居 「あの、小田原様。お電話が」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の眞二郎 「うむ、今行く。とにかく、御主人が螺庫捨をば携えて帰朝なさるからには、このままでは居られない。
君も初めからそのつもりだったじゃあないか」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の茂子 「そんな事おっしゃったって、あの頃とは事情が違うじゃありませんの。……あなた、もしや」
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の眞二郎 「そんな筈ないじゃないか。このまま行っても僕ら裸漉手になれはしない。君だってわかっているだろ
う。関係各位の幸福をも破壊するだけなのだ」（ソ音の放屁と共に席を立つ）
箱根宮ノ下で鯣烏賊と熨斗鮑の茂子 「そう、遊びだったのよ、遊びだったのだわ」（啼泣）
≪東大森第１中学校２学期中間テスト問題・２年生化学≫
第３問：
ビーカーＡのラコステにビーカーＢのジャック・ニクラウスを入れると何になるか、答えなさい。
（ ）
第４問：
その場合、発生蒸気にリトマス紙を当てるとどうなるか、正しい答えに○をしなさい。
１、赤くなる
２、青くなる
３、変わらない
４、燃焼する
第７問：
? フラスコにアルコールランプを当て、中のアーノルド・パーマーが沸騰するまで加熱する。
? そこに２酸化鉄フレッド・ペリーを入れ、かきまぜて青変した液をスポイトに取る。
? 酢酸に浸けて置いたラコステに１滴垂らす。
この化学反応によって生成されるおじさんを何の変性と呼ぶのか、答えなさい。
（ ）の変性
≪このたび背黒山部屋から見つかった香典返し賭博下馬評≫
パ（パイル）・リーグ （順位予想） （配当倍率）
Ｃｈｒｉｓｔｉａｎ Ｄｉｅｏｒ タオルセット ◎ １.２
Ｙｖｉｔ Ｓａｉｎｔ-Ｌａｕｒｅｎｔ バスタオル ◎ １
Ｐｉｅｒｒｅ Ｃａｒｄａｎｅ タオルセット ４０
Ｍｉｎｔｕｎ バスタオル ○ ３
Ｃｏｕｒａｇｅｓ タオルセット ８
ｍａｒｉｅ ｃｒａｗｌ ハンドタオルセット ６
ＭＩＣＨＯＫＩ ＬＯＮＤＯＮ タオルセット ２０
ＧＩＶＥＮＣＨＥＶ バスタオル ○ ２
ＣＥＬＬＩＮＥ バスマット １１
ＨＥＬＬＥ バスタオル ７
ＫＩＭＯＪＩＭＡ バスタオル １９
Ｒｅｎｏｍｅ Ｐａｒｉｓ フェイスタオルセット １０
ＨＥＮＮＡＣＯ ＣＯＶＥＲＩ タオルセット １８
ＫＲＥＺＩＡ フェイスタオルセット １５
セ（生活雑貨その他）・リーグ
静岡銘茶セット ◎ １
宇治銘茶セット ◎ １.３
ＤＡＳＫ 肌掛けふとん ９
ハナ エモリ ジャガードシーツ ○ ３
Ｌａｃｏｓｔｅ 紳士ソックス３足組 ６
Ｕｎｇｅｒｏ 綿毛布 ８
ＳＯＮＮＡ ＲＹＫＩＥＬ キッチンマット １５
ユキ・トリヱ カトラリーセット １８
スタジオ・ズボレ 着ぐるみパジャマ トドド ６
南京西川 座布団カバー５枚組「仏舎利」 １０
Ｒｏｂｅｒｔａ ａｕ Ｃａｍａｒｉｎｏ 綿毛布 ７
ＮＩＮＡ ＧＵＣＣＩ ジャガードシーツ ○ ２
スタジオ・ズボレ 着ぐるみパジャマ ボノ １２
南京西川 洗える羽毛ケット ６
≪映画 「手長猿」≫
（イージス艦内）
「国籍不明の編隊、佐渡ヶ島上空を通過」
「ラコステ」
「ラコステ！」
（警報と合成音声アナウンス）
「Ｂｅｅｐ、ｂｅｅｐ、ｂｅｅｐ、ラコステ１０秒前、９、８、７、６、５、４、３、２、１」
Ｂ ｏ ｏ ｏ ｏ ｍ！（震動）
「ラコステ成功しました」
「うむ」
「国籍不明の編隊、日本列島上空を通過、太平洋上にさしかかりました」
「……」
（警報と合成音声アナウンス）
「目標捕捉、目標捕捉 ♪ 撃墜完了 ♪ 撃墜完了」
「全機影消滅、確認しました」
「よし」
「任務完了。これより帰還任務に入る」
「よしみんな、オールを持てい！」
（船倉より３等海士達の声）
「うぉぉおおおおおぉぉぉ〜っ！」
≪ 勝 負 ≫
[第１局 先手・福原 愛 後手・谷崎潤一郎]
谷・
福 ラ ス 。
コ テ 崎
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
カ 谷・
福 。 ラ ス
ベ 崎
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コ 谷・
福 ラ ス 。
テ 崎
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
谷・
福 ！ コ テ ス
ネ 崎
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
テ！ 谷・
福 ラ
コ
ス 崎
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
主谷・
福
審崎 。
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[第２局 先手・谷崎潤一郎 後手・福原 愛]
谷・
カ 福
テ 。
崎 ス ラ
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
谷・ コ
。 ス 福
ラ
崎 テ
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
谷・
カ ス 福
ト ！
崎 ロ
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
谷・ コ
。 ス 福
ラ
崎 テ
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
谷・
コ 福
崎 ル シカ 。
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
谷・
。 ス ラ 福
崎 テ コ
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
リ
ト
谷・ ス
カ 福
崎 。
原
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
主
福
審
原
・
谷 崎 。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
[試合結果 第１局・福原１１−３谷崎、第２局・福原８−０谷崎（途中棄権）]
≪ 反 芻 ≫
ユネスコ ユニクロ イヨネスコ
人の暮らしに大切なのはどれ？
羊水 陽水 農業用水
あなたを育んでくれたのはどれ？
政治家 生理か 征爾か
長生きして欲しいのはどれ？
私はラコステという言葉、語感を愛する。意味はどうでもよい、音曲の小楽節と同じだ。
便宜的越境先・逃れの町メキシコ＝ティファナという観念と同様に愛してやまない。
アルファ波の呼び水、セロトニンの飛沫。考えると脳がのんびり且つウキウキする。脳内ヴァカンス、私の小さな楽園だ。
当然、ラコステというとＬａ Ｃｏａｓｔａの連想も働く。カリブ海にでも面しているのだろうか、遠浅の海原は碧く、気候は乾燥している。
「おめ旅費かかんねえからつって、そんな所ばっか行ってっと、また後で泣く羽目になんべよ」
郷里の母の声がふと聞こえる。それで思い直してみると、私には郷里も母も、泣く羽目になった憶えもないのだった。
しかしワニの意匠など好きになれない。反射的捕食に生きる動物のどこに擬人化の余地があるのか。その暗喩さえろくでもないのに、と理解に
苦しんでいる。まさに台なし。忸怩、遺憾、断腸の思いにまみれてしまう。
ワニは噛む。虎目石のような目をして、必ず噛む。そのポリシーに甘噛みはない。歯列通りに穴が開く。振り回され、嚥下される。コモドオオ
トカゲ同様、ティラノサウルスの脳なのだ。アッタマ悪い爬虫類のくせに強大であるから、猛毒も有さない。天下無敵を生物学的に自惚れてい
るわけだ。アリゲーター、クロコダイルとも愛玩し得るのはなめした皮革だけ、カイマンだって大人しいのは名前だけだ。大体何だ、カイマン
って。海パンの姉か。海綿の兄か。疥癬の親戚か。サイパンの扶養家族か？
ラコステと、ワニ。
名称の語感が喚起するイメージと付与された意匠とがこれほど乖離した商標も珍しいのではないか。まるで朝鮮民主主義人民共和国という国名
とその実態にも似て、あるいは、エージェント・オレンジにくっつけられた双生児、帝国美の倫理を象徴し続けるベト君ドク君に、カリー中尉
を結合して３つ子にするようなものだ。悪趣味以上の、これは悪虐に他ならない。何と罪深い所業であることか。
ロゴにワニとは、海水浴場にサメを導入するに等しい。そんな所で誰が泳ぎたい？ 血祭り・ぶつ切りフェスティバルのイメージしか導き出せ
ないのにか？ そんな悪意の只中に身を投じたい奴などいるのか。全身を重火器と弾薬で飾り立てたシルベスタ・スタローンでもない限りは、
そんな馬鹿は２人といまい。何故なら人間には脳味噌があるものだ。そしてそんな脳味噌に何がしかの意味を付与するのが人間たるもの。
蟻やきりぎりす、キツネやオオカミその他諸々と違って嚥下と繁殖のみを往復し、今世紀に至るも人間様様を餌としか認識しない、サメの生態、
ワニの実態にファンタジーは適合しない。そうした人間側の恣意は寧ろ不遜なのだ、という言い方もできる。名称と意匠の間に絶大な齟齬が生
じるのは、この故だ。
簡便に調べたところ、ラコステとは往年のテニスプレイヤーで、執念深いゲーム運びがワニに喩えられたのだそうだが、だとしたらフランス人
は比喩のセンスがおかしい。ワニ男ならば当然、ハンニバル・レクター程度の趣味性、少なくともマイク・タイソン程度の理性がなければなら
ない。
たかがスポーツだ。われわれ極東人だったら、ラコステ選手のプレイ・スタイルは慣習的にスッポンになぞらえた可能性が高い。アッタマ悪く
て獰猛でも、スッポンは禍々しい容貌ではないし、何しろ小さい。尚もその肉が滋養強壮に効く事をわれわれは知っていた。生き血さえ嗜む悪
趣味を今日まで伝えてもいる。
が、彼の地で亀を食らうのは座礁の船員ぐらいであり、更にスッポンは亀ほどのポピュラリティーがない。陸をうろつかないし、甲羅の硬度不
足もあってか、恐らく亜種として弁別されなかったのだろう。たまさか網に引っ掛かったとしても、食指が動くような姿ではない。
「おど、変なやづ掛かった」
「まんづ。捨てとけマイケル」
「アッ！ おど、おどー！」
「ふてえ野郎だ」
ゲスッ！（鉈の打撃音）
「こりゃ亀でねえ。沼の悪魔だナ」
「エ〜ン、エ〜ン」
「泣ぐな。もう痛くねえべ？」
「……おっかねえもの」
「だば、ポイント変えるべし。あべ（行こう）」
西欧人はどだい自然科学的感度がおかしいのだ。絶対神の直下に人間だけを据え、森羅万象をねじ伏せて来た世界観がまず貧しい。精霊さえも
なべてヒトを鋳型としており、タコを悪魔に仮託しながら形態学的発展を与えず、タヌキやキツネが人間を化かす、人智を凌ぎ得るとも考えな
い（北斎漫画や「蛸と海女」のダイナミズムを見よ）。変幻自在性を帯電させる代りに脚にうどん粉を刷かせ、あるいは婆さんのネグリジェを
着させるという想像力の貧困。そんな女装の浅知恵を押し付ける動機はしかも、オオカミに仔ヤギや児童を食わせる為だ。その意図には自我と
ジェンダーとの狭間で煩悶する性倒錯・女装趣味＝悪、とのキリスト教的倫理の暗喩しか見出せない。
こうした教条主義、自然の矮小化から脱却したリアリズム＝迫真のファンタズムへの飛躍にはメルヴィルを待たなければならなかった。中世に
於ける黒猫の評価を借りたにせよ、ポーもアメリカ人だ。人間の傲慢を凌駕する地力を彼ら畜生存在に認め、復讐を以て復権ならしめた、謙虚
かつ偉大な想像力の持ち主達。おゝ、忘れるところだった、『白い牙』のジャック・ロンドンも亦。南米の巨人、ガルシア・マルケスも然り。
ジャンルは違うがジョージア・オキーフもフリーダ・カーロもそうだ。レイチェル・カーソンの視線も、正に同じ視座からだ。
こうして移民の子孫が自然への畏怖を回復したという事はやはり、原住民から強奪したプリミティヴな新大陸への畏怖と粗略な社会構造によっ
て起こった精神風土の回帰現象＝純化だったのかも知れない。とすれば、北米人の感覚的心理は、キリスト教化途上のケルトやゴート人により
近かったと言えるのだろう。こうして見ると、彼らの尋常でないオカルト好きも頷けるのだ。
よって、売上げは間違いなくガタ落ちするだろうが、ここで私の為にも、長期的視野に立ったラコステ社の英断を望むものである。御社製品の
マークはレッサーパンダにでもした方がよい。ジャイアントパンダも可愛いが、風太君（故獣）は秀逸だった。あの完璧な直立姿勢、自然な腕
の下ろしと見事な脊椎のフォルム。あれこそが人類の性癖・擬人法に適った正しいアイドル化というものであり、しかも昨今はレッドデータブ
ックの筆頭だ。赤は赤でも、ある意味吉本新喜劇的な、地球上で何度でも再生可能のアメリカン・ジョーク、文化大革命や毛沢東語録とはわけ
が違う。まして地球環境の激変は、野生動物達にとって罠や猟銃の比ではない。絶滅させる前に、せめて登録商標は押さえて置こう。人間は、
失って初めて存在を大切にする。熱烈な執着が生じる。この生態を日本語では「偲ぶ」と言う。象形からしていじらしい心理である。利益は約
束されている。戒名代と布施の比ではない。
それにしてもニホンオオカミとニッポニア・ニッポン（どこがじゃ）をあっさりと絶滅に追いやり、外交パンダを何頭も借り受けては死なせ、
トキの施しまで受ける我々ニッポンびとは、大熊猫と小熊猫の保護・人工繁殖に心血を注ぐ慈禧太太超大国の地道な姿勢に足を向けては眠れ
ない。そして赤い羽根、緑の羽根の募金箱や食べる辣油なんぞに投じる金をＷＷＦ（世界自然保護基金）にもちっと回すべきなのだ。
にもかかわらず、新規住民の流入、犬・猫を含めた外来動物の移入に未だ規制をかけず、地域振興などという小銭の為に産業道路で原生林をズ
タズタに分断し、西表島を開発し続けている。固有種ヤマネコ、固有種クイナがいなくなってしまえば、あんな辺境の小島に何ほどの価値も残
らないと承知の上で、「観光」開発しているのだ。野生動物の天敵をばら撒いているのである。ガラパゴス諸島への上陸人数をさえ規制して来
たエクアドル政府の試みを検討しようともせず、「絶滅寸前」の箔付き天然記念物の生息地そのものに、ホテルやペンション建設を野放しにし
ている。何でもお上の貰い下げ、政治家お預けで、およそナショナルトラストという発想など持ち得ないこの国民の棚ボタ志向、忘却嗜好、昏
睡の有り様には開いた口が塞がらない。
無論、八重山列島に目を向けるまでもなく、ニホンカワウソやツシマヤマネコも生息自体が怪しいのだ。ツキノワグマ、ヒグマがこれに連なる。
哺乳類の他に鳥類、爬虫類、両生類、昆虫から植物まで加えたら、日本列島まっ赤っか展示会だ。狭小な国土ではあるが、一刻も早く人間社会
と自然界の間にせめて結界ぐらいは張らないと、家畜や奈良公園の鹿、日光・高崎猿軍団の他は、カピバラとブラックバスとハシブトガラスと
セキセイインコとセアカゴケグモしかいなくなること請け合いだ。角栄式重機、ジェイソンのチェーンソーは唸りをあげて今日も山野を駆け巡
る。人間なんてララララララ〜♪ なんてアッタマ悪い歌、何時間もぶっ続けで歌ってる場合じゃなかったぞ吉田拓郎ども。
〜 完 〜
