雨の夜なら
佐々宝砂

もう少ししたら
貴方はきっとねむってしまうから
ひとりで町に出ようと思う
あかるい黄色のみじかいワンピースを着て
下着はつけないで

雨の夜なら

私の足に
白い粘液が伝って落ちても
きっと誰も気づかない

そんなこと思っているベッドのうえ
貴方は緩慢に煙草を吸っている



パキーネ(Pakiene)名義で発表の過去作


自由詩 雨の夜なら Copyright 佐々宝砂 2004-10-18 17:14:06
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