金平糖
nonya
掴み損ねた春
踏み外した夏
逃げ切れなかった秋
静かに翼をたたんだ冬
幾つもの季節に晒されて
すっかり角の丸くなった
色とりどりの記憶を
ひとつずつ口に含む
もう何処も痛くはない
もう何処にも染みない
口当たりの良い甘さが
ほんのりと哀しい
携帯写真+詩
金平糖
Copyright
nonya
2010-09-06 18:35:02