逆 然
J.M

雨ならば
雨を 浴び
晴れたれば
汗を かき
雪ならば
踏音を 楽しみ
曇れば
不惑を 有する

澄み切った
青い空を
ふと思うことなく
見上げたとき
今は亡き彼女から
ありがとう
と感謝の言葉が贈られてきた
僕の心は
大きな一粒の
温かな涙に包まれた

僕は
永遠でないが
僕の中で
君は永遠で
今の僕は
この世で不変な立場である

ぶっ壊したい世界で
壊れずに生きている僕は
いったい何ものなのだろう


自由詩 逆 然 Copyright J.M 2010-09-02 22:33:05
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