灰色の町
itukamitaniji

灰色の町

「じゃあ、また。」で別れた後は
いつもの現実に帰ってゆく
流れる景色に消えてしまいそう
君がいないこの町は
嘘みたいに音や色が消えて
ただ君の匂いだけが残るの

心の穴が埋まらないんだ
どんなに目まぐるしく毎日を過ごしても
ねぇ、君も同じ痛みを持ってたよね?
その痛みはもう癒えたの?

その気になれば電話一本で
すぐにだって会いに行けるんだ
そんなちっぽっけな町なのに
君はどこにも居ないような気がする
たった3日や4日が馬鹿に長く感じて
一人であの場所に行ったりするの

今日は冷たい雨が降っているよ
君は今何処で何をしてるんだろう
ねぇ、この心の熱の名前は何だったろう?
ずっと冷めずに残っているの


自由詩 灰色の町 Copyright itukamitaniji 2010-08-29 23:17:24縦
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