*洗いざらしの太い毛糸
藤鈴呼
大袈裟な 君のこと
僕の行方など
分からないのだろう
考えることが 嫌いな 君
考えることしか 出来ない 僕
それでも 考えても 考えても
「答えは出ない」 君は 言う
君の求める「応え」
僕には 理解 出来るのだろうか
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いつも
互いの傷を慰めあっている
舌なめずりした蛇は
僕の宙を越え
本物の宇宙にまで
辿り着いてしまったんだね
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短時間の狭間に来る 躁鬱状態
今日 衝動買いをしたのは
君の住む街まで 暴走してしまいそうな身体と
加速し続けるこの感情に
少しでも 安らぎを
与えたかったからなのかも 知れない
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だんだんに暮れてゆく 街並み
たった 一言の中に 本音を 見出す
そんな 滅茶苦茶な行為は もう 止めよう
僕は 沢山の言葉を かき集めて 君に 伝える
新しい言葉も 新しい世界も
君が 教えて呉れたから
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誰かに 待って もらえるような
誰かに 必要と されるような
そんな 自分に なりたくて
でも 本当は 貴方にだけ
分かってもらえたならば
今の 私は
しあわせなんだろうな・・・
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何故か いつも 君だけを 見ていた
本当は 道草の途中
吸いかけた タバコ 切らしてしまった君は
向こうの交差点まで 猛ダッシュを繰り返す
あの階段を 駆け登った 君の後姿
追って行けなかったのは
パンプスを 履いていたセイ
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君に 迷惑を かけないようにと 想った
こうやって 深夜につむぐ メッセージは
とても 重いだろう
それを 開く瞬間の画面も
これを 読む時の君の姿も
きっと あの 黒いセーターよりも
とても 重いんだろう
今日 洗いざらしにした 太い毛糸に巻かれた
僕の 大切な 宝物が
あの 透明な 円盤が
また ひとつずつ 増えてゆく
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いつも 僕を 見ていて
逆らわないように 通り過ぎたのは
夏の嵐よりも 激しい風で
吹かれないように 飛ばされないように
必死で すがりつくことすらも
できなかった 自分
だけど これからは この恋を
見守って ゆけるんだね・・・
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