この思いをどこに持って行けばいいんだろう 2
千月 話子

     夢のまた夢


丑三つ時は眠っていたいの
怖い夢を見たくないから・・・・


美しい花畑を見知らぬ人と手を繋いで歩いています。

大雨の中 大きな魚を釣り上げて
雨は静かに止むよ
大きな 大きな 虹を連れて

黄金虫のブローチを付けてエレベーターに乗るの

太った御婦人に「7階までお願いします。」
と言ってみました。

もうすぐ扉が開くよ
目の前にきっと いい事が待っているはず

見知らぬ誰かの指が
唇に そっと触れたから・・・



夢辞典を持っているよ
頭の上で 「いい事があるよ」と囁き声



光り射す部屋も 今は生温くて
一度 毛布に包まってからゆっくり目を開ける

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

幸運な夢を見てから
もう 1年以上も経ってしまいました。

ゆるゆると 今日もいい事など
何も起こらなかったみたいで
そろそろ新しい夢占いの本でも買おうかと
大型書店を歩き疲れ

終いには 迷子になる気配です。



自由詩 この思いをどこに持って行けばいいんだろう 2 Copyright 千月 話子 2004-10-17 01:10:25
notebook Home 戻る  過去 未来