また背中にGがかかる
いや、重力ではなく塊りが押して圧迫している
左の肩甲骨の上に乗るコンフュージョン
緊張が高まり首筋まで凝ってくる
あまりの重さに頭の中で
コットンフラワーが咲き乱れ
もう何カ月も思考が停止したままだ
放っておくといずれ脳幹まで
綿が詰まってしまうだろう
切り割いて
1tのコンフュージョン
それは解凍された保冷剤の感触
ぬぺりと肌に張りつく
憑かれた感情 ジャンクなパワーストーンでは守れない
うつぶせのまま重みでズブズブ沈んでいく
堕ちていく 誰か助けて 浮上させて
ふと何かが頬をかすめる 耳元で囁く
スピリチュアルな言葉で斬りなさい、と
ああ でも 加速して 落下 していく
(F,G7,C=完全終止形、2度、5度、1度、スタンスが違うから弾けないんだ
先行詩人って?遮断される睡眠、メンソールの匂い、睨んでくる白眼、
男友達なんて幻影、一匹狼ではなくただのハグレ狼、握ったままのメール…)
摩擦熱で膨張してひび割れたクレバスから
飛び散るカオス 浅はかなつぶやき
内包された石榴のような深層には
まだ到達していない
そう、背中に錘をつけられたワタシは
未だ水底に潜ったままだ
囁きの音源を求めて水面を見上げている
痛いほど首を曲げて
※コンフュージョン(confusion)昏迷