世界の果てから響く詩
itukamitaniji

世界の果てから響く詩

もしも君が今でも
選んだ旅路を誇れるのならば
精一杯の声で
希望に満ちた歌を僕は歌うよ

もしも今の君が
選んだ旅路に後悔をしているのならば
それでも大丈夫なように
祈りに満ちた歌を僕は歌うよ

ほとんど迷子
終わりなき旅路をさまよって
疲れ果てて
どうにも歩けなくなった時は

君が歌った歌を おまじないのように唱える
その時僕は 少しだけ僕を思い出すんだ
そんな唯一のごまかしで 今日を生き延びて
ほんの少しだけ 自分で歩いて旅をする



もしも君が今でも
笑顔を絶やさずにいるのなら
それを一目見届けた後
僕は流れ星になって消えたい

もしも今の君が
涙を流しているのならば
夜空を君の元へ飛んで
僕は星座になって君を照らすよ

一人に一つずつ
生まれながら勝手に
与えられる物語
その真ん中に君が居るから

逃げたくなっても 死ぬまで君は君なんだよ
どうか見捨てないで 君を愛せるのは君だけだから
そんな唯一の約束を 毎日忘れずに生きて
ほんの少しずつでも 自分と歩いて旅をする








もしも君が
世界の果てで立ち尽くしているのならば
ここに居るよって
僕も世界の果てから歌うよ

もしも君が
世界の果てで立ち尽くしているのならば
誰もが同じだよって
僕の世界の果てから歌うよ


自由詩 世界の果てから響く詩 Copyright itukamitaniji 2010-08-16 22:54:54縦
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