︱大切なものをなくした日は
見るものすべて新しい
いち日の折り返しを前に
いつまでも夢みたように在る
うん、それもいいかもしれない。
が
ドウドウとひびく斜面に脇腹をさらし
Y字にあげた腕から
バタバタ
濡れたものをひるがえす
(うう、
伸びをして)
みずはあるか
あるさ
(あおのけてからっぽさ)
ざあざ ざあざ
川はらかくした野っ原は
たちあがっ て ハ 「「ぁ!」」
さ
むザ ム ひ とり
踏まれぬ路は ザザと 縫う
雲しろジんろ の 「「「有るか」」」
「「「あるさ」」」 吹く日 照る風 ポツり、 有るなり
どうど、どどうど、
どど、どうど、
淋しきゃないのよ きらきらし
濡れたモノでも トび立つものは
子孫か 麦わら
しがみ附こうも 揺れ揺れ テ
泡みた花 の あおぞら 悲し タ
揉むか 揉まれる
せんたく が
/ くすら くすくす
くさはら北向き
ざあざあと