スカート
はるな


みず玉の瓶のむこうの夕立と 風をとおした君の目元と

君は右僕は左を濡らしつつ ちいさな傘をでようとはせず

ためいきを午睡の風に結び付け生温いまま季節交わる

水溜りにかがんだ君のうすい背の清潔な汗をなぞってためる

ためらいを見透かすように風が吹き微笑みかけるスカートの中

見覚えのあるワンピース去年よりほんのすこしだけ色褪せて見え



短歌 スカート Copyright はるな 2010-07-09 23:43:33
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ちりぬるを