あぐり




せかいから見つからないよう息をして、(あなたがほしい)(あなたになりたい)


神様が恵んでくれたO2を奪い合ってもえてるぼくら。


すぐ傍でかれらが笑っていることと混じりあわないわたしの孤独




(蛍以上、流星未満のわたしでもきみにただしく出逢えました)




さみしくて死んでしまうと鳴く夜に蛍に噛まれた首が疼くよ。


暗闇にかすかな糸をめぐらせて きみの視線とからみあいたい




ひきつった夜の流れに浮かんでる ぼくとおんなじひかりが恋しい


(どうでもいいことなのかしら 本当に忘れてしまえることなのかしら)


生きているだけでぜんぶが赦される、そんな世界に吐き気がしてる。


愚か者であるはずのぼくたちはやさしさだけを信じています。




明日にはなにものこらず、名も知らない人になるのね、いつものように。






短歌Copyright あぐり 2010-07-07 21:09:50
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