おけらの詩
ドクター・キリコ

僕の死は 陽の目を浴びることなく
おけらみたいに生きていた
すう、と風にアシをもがれたら
青くなって空になった


僕はみじめなおけら
金色の羽根
天使のラッパ
幕が下りた


スパイラル、循環
呼吸と発作
あかいサイレン
受胎

木漏れ日の下
ぬけがらひとつ




自由詩 おけらの詩 Copyright ドクター・キリコ 2010-07-03 22:15:42
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